初めての出産ってわからないことだらけですよね。
その中の一つに”産院選び”というものがあると思います。
どんなことを基準に
何に気を付けて選んだらよいのでしょう。
筆者は3人の子供を出産していますが、
諸事情が重なり、3人とも違う産院での出産となりました。
その経験から、それぞれの産院の違いや特徴についてと、これから産院を探す際のポイントについて書いていきたいと思います。
- 産院ってどういう風に選んだらいいの?
- 基準はあるの?
- それぞれの病院の雰囲気、違いはあるの?
- 費用はどれくらい…etc
そういった疑問をお持ちの方に参考にしてもらえたら幸いです。
この記事でわかること↓
- それぞれの産婦人科の雰囲気(筆者の経験から)
- それぞれのメリット・デメリット
- 具体的費用(筆者の場合)
- 産婦人科選びのポイント
それではどうぞ。
Contents
1人目 総合病院の産婦人科
概要
まず、一人目は総合病院でした。
診療科目はとても多く、内科、呼吸器科、耳鼻科、内科…etcと実に20科目以上の大きな病院でした。その中に産婦人科もあり、健診から出産まで行ってくれました。
選んだ理由
夫の両親がお勧めしてくれたため。
筆者は1人目妊娠時に、当時住んでいたところから隣の隣の県にある夫の実家に引っ越したため、その土地のことが全く分かりませんでした。
義両親もあまり産院に詳しくないようでしたが、義両親の知人が数名こちらの病院で出産していて安心感があったためお勧めしてくれたようです。
メリット(個人的感想)
総合病院の安心感
なんといってもこれが一番に思い浮かぶと思います。
診療科目が20科目以上ある病院で、設備も整っています。
もし何かあってもきっとすぐに対応してくれるでしょうし、何か別の病気が発見された場合でも一つの病院内で完結できるのでスムーズです。
もちろん小児科もあるので、生まれた赤ちゃんにとっても安心です。
スケジュール管理をキチンとしてくれた
〈超個人的感想〉になります!
授乳時間や授乳方法をしっかりと教えてくれ、うんちやおしっこの記録もキチンととるよう教えてもらいました。
母子同室で夜間は預けるスタイルだったのですが、夜間の授乳もしっかり「そろそろです」と助産師さんに起こされて、授乳室に行っていました。
初産でわからないことだらけだったためそう感じた面もあると思いますが、すごくキチンとスケジュール管理されているなぁという印象でした。
産後指導、沐浴指導、ミルクのお話などもしっかりと入院中にされ、なかなか入院生活はスケジュールつまってるなぁ〜と感じたのを覚えています。
産後エステ・夫と行けるホテル食事券がもらえた
これらのサービスを付けてくれる産院は多いですが、筆者が産んだこちらの病院も付けてくれました。
産後エステは、本格的なサロンのお部屋でプロの方にやってもらい(顔のマッサージでした)、とても気持ち良かったです。
夫とのホテル食事券は入院期間中に、赤ちゃんを助産師さんに預けて行けるサービスだったのでとても助かりましたし、食事もおいしく、楽しめました。
デメリット
特別感を出す演出は凝られていない
こちらも初産だったのであまり気にしていなかったというかわからなかったのですが、
よくある退院時に写真を撮っってくれたり、取り上げてくれた助産師さんからのメッセージがあったりなど、そういった類のものはなく、あっさりと退院に至りました。
そこはやはり、あくまで”病院”というところなので普通の流れかもしれませんが、出産を”特別な思い出”として大切にしたい場合は、物足りなさを感じるかもしれません。
かかった費用
出産一時金(42万)を除いた、自費について、当時どれくらい払ったか書きます。
筆者の場合
- 出産の前日に破水し1日多く入院した(費用+)
- 陣痛が弱く促進剤を点滴した(+)
- 会陰切開してもらい処置してもらった(+)
- 大部屋だった(-)
等から、自費は6万円ほどでした。
2人目 産婦人科クリニック
概要
二人目は個人経営の”産婦人科クリニック”で、お産以外に、婦人科、不妊治療を行っていました。
筆者がこちらで出産した年の前年にリニューアルオープンされたばかりのとてもきれいな病院で、見た目もお城のような外観で、一時期ご近所で話題になっていたそうです(^^)
選んだ理由
一人目出産の病院が自宅から遠かったので、近場で、、、と思っていた際にリニューアルオープンされたこと、距離も前回の病院より近かった等の理由で、あまり迷わず決めました。
メリット(個人的感想)
とてもきれい(病院とは思えない雰囲気)
外観もそうですが、待合室、入院の部屋がとてもきれいで、病院とは思えない雰囲気作りがされていました。
まるでリゾート地!!といった感じです。
待合にキッズルームがある
二人目以降の方にはありがたいですよね!
おかげで筆者もいつも長男を連れて健診に行けました。
※現在は新型ウイルスの影響で閉鎖されている可能性があります。
先生が親身
オープンしたてということもあったでしょうが、当時こちらのクリニックは基本的に院長先生が
毎日健診をしており、とても親身に患者に寄り添ってくれていました。
総合病院は数人の医者がいますが、個人病院の場合は基本的に院長が診て、週に1~2日は代診というところが多いので、一人の先生に継続して診てもらいたい、という方にはお勧めです。
LDRに和室が選べる・フリースタイル出産
陣痛室と分娩室が同じ部屋である”LDR”。
こちらの病院ではLDRを洋室か和室か選べました。
筆者は畳に布団での出産を体験してみたく、和室に。
そして横向きで出産という、なかなか自由なスタイルでお産させてもらいました!(^^)
リッチな入院生活
こちらの病院は
- 完全個室(トイレ・シャワールーム・シャンプーなどのアメニティー付)
- 家具がアンティーク
- 院長こだわりのベット(寝心地抜群)とシャワー(すごく柔らかく気持ちいい水圧)
- 食事が毎食豪華
- 産後エステ付
- 選べるプレゼント(授乳クッションなど)
- 退院時に赤ちゃんと院長と記念撮影…etc
と、本当に内容が盛りだくさんでした。
(ちなみに1年後にはこちらの産院、分娩予約も取りにくいくらい人気が爆発して、現在も大繁盛しています。)
デメリット
健診時の自費負担が毎回ある
母子手帳には妊婦健診の助成券がついているのでついているため、通常の健診では自費がないということも多いのですが、こちらの産院では助成券を使っても毎回1800円の自費があり、血液検査等の際は5,6千円の自費負担がありました。
何かあったときは転院になる
健診時に母体や胎児に心配なことがあったり(前置胎盤など)、分娩時に何かトラブルがあった場合(出血が多く輸血が必要など…)はやはり、設備が整った総合病院や、NICUのある病院に転院することになります。
個人のクリニックや産院を選ぶ際は、転院の可能性があることも頭の隅に入れておいたほうが、いざという時に慌てずに済むかもしれません。
かかった費用
一時金の42万円を引いた自費金額です。
筆者の場合
- 朝の8時という時間外での出産(費用+)
- GBSの点滴を打った(+)
- 会陰切開をしてもらった
- 経産婦ということで入院の日数を通常より1日減らしてもらった(-)…etc
ということで、9万円ほどでした。
3人目 市立病院の産婦人科
概要
人口およそ4万人の田舎の市にある市立病院の中の産婦人科で、健診~出産・入院まで行ってくれました。
産婦人科の入院棟は「マタニティセンター」という名称がついており、全室個室になっていました。
産婦人科以外の診療科目は20科目ほどでした。
選んだ理由
費用面で、2人目の時より抑えたいという気持ちがあり、病院に問い合わせ具体的な予想金額を聞いたこと、自宅からの距離も2人目の産院と変わらなかったこと等を踏まえ選びました。
メリット(個人的感想)
診療科目の多さ
こちらも先ほどの総合病院同様、診療科目が多いので、安心感がありました。
もちろん小児科もあるので、産後も安心です。
田舎だったからか比較的すいていた印象
こちらの病院は筆者の住んでいた市の隣の市になるのですが(筆者自宅は市の端にあるのでこちらの病院は近かった)、筆者の住む市に比べると40万人ほど人口が少なく、その分受診者も少ないのかなという印象でした。毎回の健診は長時間待たされることは少なく、スムーズでした。
全室個室
全室個室で、中でも広めの部屋に筆者は入院させてもらいましたが、トイレもシャワーもついているのでとても快適でした。
面会時間には、夫が上の子供二人を連れてきてくれて一緒に食事をとることもでき、子供たちも楽しみに来てくれていました。
※現在は新型ウイルスの影響で面会制限があります
特典もある
病院ですが、こちらも一人目・二人目の時同様、特典を用意してくれました。
- 選べるプレゼント(バスタオルやシャンプーセット等)
- 産後と退院時に家族で写真を撮ってくれてデータと写真をくれる
- 入院中の食事で、1食を御祝い御膳にしてくれる
- 助産師さんによる産後マッサージ
- 取り上げてくれた助産師さんからのメッセージ
- 部屋にティーセットが置いてある…etc
3人目という余裕もあり、本当に快適な入院生活を送らせてもらいました!(^^)!
費用が安い
市立病院のためか、個室で上記のような特典のあったにもかかわらず、自費がとても安く済みびっくりしました。
のちに詳しく書きます。
デメリット
ベットや食事は病院のもの
当たり前ですが”病院”なので、ベットは病院用のスタンダードなもので、食事も御祝い御膳の日以外は普通の病院食でした。
(ちなみに1人目の総合病院も同様)
二人目のときのような個人のクリニック等では、特にこういった食事やベットなど、特典に力を入れているところも多いです。”毎食がホテルの食事のように豪華”というところも多いので、そういったものを期待される方には物足りないかもしれません。
しかし、こちらの病院では、普段の食事にプラスして「夜間の授乳に」と夜食(ゼリーや果物など)を付けてくれました(^^)
かかった費用
一時金42万円を引いた自費金額ですが
- 午後8時での時間外出産(費用+)
- GBSの点滴を打った(+)
- 会陰切開をしてもらった(+)
- 経産婦ということで1日退院日を早めてもらった(-)…etc
とありましたが、自費金額は3万円ほどでした。
筆者としてはとても快適な入院生活だったので、それでこの金額とはとても驚きでした!!
産婦人科選びのポイント
以上、筆者の体験をもとにした3つの産婦人科情報を書きましたが、
これらのことを踏まえ、産婦人科を選ぶときはどんなことに焦点を置くべきなのか、ポイントについてまとめてみました。
☆産婦人科選びのポイント☆
- 自宅からの距離
- 費用
- 2人目以降の人は、兄弟の面会の有無など
- 母子同室なのか、別室なのか
- エステや食事の特典
- 口コミを調べあさる(治療方針などもわかるかも)
一つ一つ解説します。
自宅からの距離
健診の通いやすさ、陣痛が来た時や何かあった時にすぐ行けるか、ということがポイントになります。
筆者は、一人目妊娠時は土地勘もなく、病院も特にリサーチなどせず決めたので、自宅から車で40分くらいと遠い所にあることもあまり気にしていなかったのですが(^_^;)、それも一人目で時間に余裕があったからこそできたこと。
今になって思うと、特別そこの病院に行きたい理由がない限り、近いほうが絶対にいいです(笑)。
普通に大きなお腹で運転するのは怖いですし、上の子供がいたり、お仕事をしていたら移動時間のロスが痛いというか、もう、大変ですよね。(^_^;)。ガソリン代もかかります。
なにより、安全・安心面を考えると近いに越したことはないです。
費用
これは家計や、家族の方針によりますが、
筆者の体験からわかるように、意外と病院によって費用に差があります。
ホームページに具体的な費用が書かれていることが多いですが、そうでない病院もあります。
そういった場合は、電話で問い合わせると大体の金額を教えてくれるので参考にしてみましょう。
※なるべく忙しくない時間帯(外来の時間外など…)にかけたいですね。
2人目以降の人は、兄弟の面会の有無など
※現在は新型コロナウィルスの影響で、面会ができない病院がほとんどです。
が、通常通りの運営がなされた場合は、面会についても視野に入れて探されるといいでしょう。
兄弟・姉妹になるお子さんが面会できることによって、お子さん自身「お母さんは赤ちゃんを産んだんだな」と実感できるなどのメリットがあります(^^)。
母子同室なのか、別室なのか
大概の病院は、入院中どちらになるのかをはっきりと提示しています。
内容はそれぞれで若干異なり、完全に母子同室なのか、希望すればどちらかにしてくれるか、初めから最後まで別室なのか、等いろいろとあります。
同室か別室かは、どちらもメリット・デメリットはあるので、自分が産後病院でどんな風に過ごしたいかイメージしながら決めるとよいと思います。
ただ病院側は産後の母子の状態をみて、その時の最善の対応をしてくれるので、その時は素直に従いましょう。
ちなみに筆者は、1人目2人目のとき「夜間の授乳をがんばらないと初乳がなかなか出てこない」という経験があったので、3人目は夜間も母子同室であることを重視しました。
エステや食事の特典
最近ではどこの病院でもエステや豪華食事などの特典がついています。
出産という大仕事をしたのですから、ぜひともいろんなサービスを受けてエンジョイしたいですよね(笑)
「え、こんなのもついてくるの?!」なんて特典があると、産後の入院生活が楽しみになります♪
口コミを調べあさる(診療方針などもわかるかも)
ホームページだけでは病院の雰囲気まではわかりにくいですし、イメージしにくいこともありますよね。
筆者も3人目は口コミをたくさん調べました。今はいろいろなサイトで見ることができますし、具体的な情報が載っているので、参考になる部分はあると思います。
例えば、性別を教えてくれない先生がいる、とか、逆子になった時に体操はするしないとか、健診時の態度、、などなど、、、、。
ですが、
やはりこれらはあくまで個人個人の感想ですし、書き込まれた時期が古く、今は全然違う!ということも多いと思います。
どうしても知りたい情報はやはり直接問い合わるのが確実です。
あくまでイメージの参考までにとどめておくのが良いでしょう。
まとめ
いかかでしたか。
筆者は3人妊娠し、3人とも違う産院での出産でいろんな入院生活を楽しませてもらいました。
出産を控えている方が、産院を選ぶ際のポイントとしては、
- 自宅からの距離
- 費用
- 2人目以降の人は、兄弟の面会の有無など
- 母子同室なのか、別室なのか
- エステや食事の特典
- 口コミを調べあさる(治療方針などもわかるかも)
といったことが挙げられます。
どんな出産を望み、産後はどうありたいのか等いろいろとイメージしながらも
ポイントを押さえて産院を選んで、安心して楽しいマタニティライフが送れるといいですね!!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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