こんにちは。
3男1女の4児の母、お茶漬けさんです。
去る6月初め、虫が大好き次男坊(5歳)が庭でかわいい青むしを発見しました。
予想通り次男は捕獲・飼育することを切望。
自宅にあった小さな小さな虫かごで飼育し、見事さなぎ(以下「蛹」)になりました。が、、、
ショッキングなことに羽化に失敗してしまいました、いや、失敗させてしまいました…。
今回はアゲハチョウの幼虫の観察日記、そして羽化を失敗させてしまった体験談について書いていきます。
この記事では
- 蛹の様子
- 蛹の育て方(どう育てたか)
- どれくらいで羽化するのか
- 羽化に失敗したときの様子
- 羽化に失敗してからの様子
などについて書いていきます!
ですので以下のような方↓
- 青むしを捕まえたもののどうしたらよいかわからない
- 青むしを飼育してみたけど羽化に失敗した
- (同上)その後どうなるのか知りたい
- 失敗しないための準備を知りたい
↑という方はぜひ読んでみてくださいね!(^O^)
※昆虫や蛹の画像多数ですので苦手な方はご注意を!!
それではどうぞ。
Contents
アゲハチョウの基本知識
今回捕まえたのは「ナミアゲハ」
筆者は全く虫に詳しくないので、全てあとからインターネットで調べました。
調べによると、今回捕まえたアゲハチョウは「ナミアゲハ」というアゲハチョウだったようです。
↑参考画像
ちなみに次男が捕獲した青むしさんはこのような感じ
まさに「the青むし!!」という感じですよね。
ポケモンのキャタピーそのものです!
季節
ナミアゲハの成虫(ちょうちょの状態)は4月〜10月頃見られるようです。
その期間に成虫は卵を産み、「卵→幼虫→蛹→成虫→」のサイクルを2〜5回くり返すそうです(秋に蛹になったものは越冬して春に羽化する)。
今回はそのサイクルの一つ、”幼虫”の段階の、それも次の”蛹”の段階に最も近い状態の青虫を発見し、飼育していたようです。(全てあとから調べて知ったことです。)
次男が捕獲したのは5月末でした。
捕獲場所
今回筆者が捕獲した場所は、何の変哲もない筆者の家の庭です。
厳密にいうと、筆者の家の庭に置いていた園芸用のプラスチックケースの上です。そこを何やらいそいそと歩いているところを、次男に見つかってしまいました。
今思うと、蛹になる場所を探していたのかもしれません。
ちなみに一般的には、ミカンやサンショウ,カラタチやユズなどミカンのなかま(ミカン科)に比較的多く発見されるようですが(それらの葉に卵を産むため)、筆者の庭にはミカンやサンショウはありません。生垣やブルーベリー、サクランボの木などがありますが、いったい何の葉についていたかは不明です。
飼育環境
捕獲当時は、筆者自身、そして家族も何も考えていませんでした。
次男が虫が好きだったので、みつけた青むしを飼いたいと言い出した時も特に違和感は覚えず
「じゃあそこに余ってる虫かごに入れておいたら~?」という具合の軽い気持ちでした。
筆者の夫がこれまた何も考えずに、家にあった一番小さいであろう虫かご(SSサイズ?)に、カブトムシを飼っていた時の余ったおがくずを上まで入れて入れて(全部使い切ってしまいたかったのでしょう)、そこにちょこんと青虫を置きました。
↑わかりづらいですが上から見た図です
本当に適当でした。
ところがなんと、翌日に蛹になるなんて…(後述します。。)
とんでもない運命の青むしでした。
※ちなみに、本来アゲハは、卵から1か月ほどで成虫になるそうで、筆者はそのうち後半の2週間ほどを見届けたことになります。すぐにさなぎになったので、幼虫の間はエサを与えることはありませんでした。
急きょ始めたアゲハの幼虫の観察
飼育開始翌日に蛹に
飼育して間もなく、動きがとてつもなく遅くなった青むし。
庭の青むし発見現場付近に生息している植物の葉を適当に虫かごに入れていましたが、食べているのかどうかよくわからない状態…
翌日の朝も同様、あまり動かず、心なしか短くなってる…?!
やはりこれはさなぎになるのか…?!とぼんやり思っていたところ
次男が「保育園に持っていきたい」と言い出しました。
筆者の子が通う保育園では、園児が家で作った工作などを玄関に飾ってみんなに公開してくれるという寛容さがあり、虫も同様に、家で捕獲したものを展示して観察させてくれるなんていう素敵なことをしてくれています。
獲物を捕まえた猫が主人に褒めてもらいたくて見せに来るように、子供も先生やみんなに見せたい気持ちがあるのでしょう(間違いなく筆者の子はそれと同じ心境です)。
というわけで、さっそく持っていきみんなに見せたいとのことだったので、先生には申し訳なく思いながらも持っていかせてもらうことに。
そして、半日が立ち、15時頃のお迎えに行くとなんと、、
トランセルに近づいているやないか…
そうです、保育園にいる間にこのような状態になっていたのです。
次男が言うには給食を食べている間に蛹になっていたそうです…!そして、「証拠に横に白い抜け殻がある」と…
筆者は蛹を見たのははじめてで、というかチョウを青むしから飼育したのがはじめてだったので、これが本当に蛹なのか何なのかわからず、インターネットで調べてみることにしました。
すると、なんとも似たような写真が!
そして、蛹になる前に排泄を全て済ますそうで、まさに
↑と同じものがネットで検索した写真にも出てきたのです。
そう、これは抜け殻ではなくうんち💩だったのですね( ´∀`)
↑全体像はこのような感じ
地面で蛹に…
写真でお分かりのとおり、次男捕獲の蛹はどう見ても地面で蛹になってしまっています。
地面で蛹になるというのは見たことがなかったで検索したところ、ときどそういうこともあるそうです。
もしくは、落ちた可能性もあるとのこと。。
いずれにせよ、筆者宅ではあまりにも虫かごが小さすぎたように思います。
反省です。
羽化までの期間
蛹期間は10日〜2週間ほど
こちらもネット調べによると、蛹〜羽化までは10日〜2週間程度(越冬蛹の場合5ヵ月ほど)だそうで、なんだか、いよいよ筆者も興味が湧いてきまして「こ、これは、記録を録らねば…!!」と写真を撮り始めます。
蛹期間中の観察
本当は毎日撮りたかったのですが、いかんせん代わり映えがなく、、、
日々子育てに追われる中優先順位的にまだまだ下位の虫さんは忘れ去られ、、飛ばし飛ばしの記録になってしまいました…(~_~;)
↑11日目、少し色に艶がなくなってきているような…
といった具合で、本当に生きているのか不安になりつつも様子をみることに…。
そして霧吹きとか何もしなくていいのかどうかなんかをまた調べ、どうやらしなくていいだのした方がいいだの結局よくわからず、ひとまず何もせず放置していくこと10日以上…
なんの変化もない蛹、
色は段々茶色っぽくなっている気がしてましたが、本当に生きているのかよくわからない…(^_^;)
虫かご小さい問題
とひとまず観察は続けるものの、目を背けられない現実も変わらずにあり続けました。
そう、羽化するにしては狭すぎるでショウ!!この虫かごは!
なんとかふたは外しておかないと羽は広げられない!!!
と考えた筆者は、次の解決策を思い付きました。なんとか羽化するまでに大きい虫かごを用意して、その中に今の小さい虫かごを蓋を外した状態で入れておく
ということです。そうすればあの位置で羽化しても羽を伸ばせられるのではないか、と考えました。
家に、、、大きい虫かごは、ある。使っていない虫かごがアル!
羽化する前に小さい虫かごをそこにinするぞ!絶対にするぞ!と意気込んでいました。
が、、油断していました。
あれよあれよという間に14日目の、朝。
羽化してしまっていたのです。
14日目 ついに羽化
14日目の朝、今日こそ大きな虫かごにinしようと思っていた朝、ひとまず蛹を見てみると相変わらずそこにいました。
しかし、よく見ると、なんたか茶色っぽい…?
そう思ってよく見ていると、視界の端に何やら黒い物体が入りました。
そしてギョッとしたのです。
羽化してもーてるヤンケ…!!
衝撃でした。
羽化した後
丸まったままの羽
アゲハチョウへ羽化していた青むし。
しかし、いつ羽化したのか、、羽は丸まってしまっています。
すぐさま小さな虫かごの蓋を取り外して、大きな虫かごにinしました。
これでなんとか羽はきれいに広げられるだろうと安心しました。
が、それはとても甘い考えでした。
どうやら羽化してから時間がたってしまっていたようで、、
ついに羽はきれいに広がることなく、丸まった状態のまま、まる一日が過ぎてしまいました。
つまり、これはもうこの状態で羽が乾いてしまったということでした。
↑この時Inしても手遅れの状態だったのです。。
チョウは羽をバタバタとさせますが、飛べません。
筆者がもっと早く蓋を開けていれば…。
と後悔と青むしへの申し訳なさでいっぱいでした。
※ここからは、残酷な気持ちになるので、羽が丸まってしまったアゲハの写真の掲載は控えめにしたいと思います。
羽化失敗の要因
↑羽化後、空っぽになった蛹
今回の場合、やはりどう考えても『蓋が邪魔だった』からでしょう!
数%の確率で、他に要因があったのかもしれません(もともと奇形だったとか…)。しかし仮にそうだったとしても、飼い主側がそれ以外の要因を作ってしまったこと、自分がすべき最大限の環境を用意しなかったことは、大いなる反省です。
そしてとても悲しかったです。
その後の飼育
その後もネット情報を頼りにアゲハのお世話をしました。
蛹の途中で落ちてしまったりして失敗してしまう、という事例もあるようで、それは自然界でもあることなのだそうです。
そのような場合は、人為的に「糸で固定してやる」というやり方もあるようです。
しかし今回は初めから地面で、しかもそれでもしっかり羽化はできるという検索結果もあります。
つまりこれは、やはり人災、……というべきでしょう。
この事態を踏まえ、筆者は最後まで責任を持たなければいけないと考え、看取るまで飼育することにしました…( ;;)
とりあえず大きな虫かごに移して、
花の蜜の代わりを用意しました。
砂糖水をティッシュに含ませ与える
花の蜜の代わりに、砂糖水をティッシュに含ませたものを入れ物に入れて虫かごに置いておきました。
↑上記はポカリスウェットを希釈したものでも良いようです。本当は脱脂綿がいいのですが、なかったのでティッシュで代用しました。
アゲハはエサの入れ物に近づいていましたが、羽が丸まっているせいかうまく飲めていない様子。
アゲハを棒に乗せてエサのところにおいてあげると、ストローを伸ばして飲んでいる様子でした!!
1週間以上生きたアゲハ
このようにして毎日餌のティッシュをかえつつ様子を見ていました。
なかなかエサの蜜にありつけなさそうなときは、爪楊枝などで口元のストローを伸ばしてあげてエサにつけてやるとうまくいくそうですが、筆者宅のアゲハはなんとか自力でやっているようでした。
そして10日程経ち、、
ついに動かなくなりました。
調べによると、アゲハチョウの成虫の寿命は2週間程…。
奇形ながら、寿命を全うできたのではないか…と思うことにしております。
動かなくなった日の朝、次男と夫が庭に埋めました。いつもかなりドライな次男ですが、さすがに少し寂しそうにしていました。ここから生命について学んでいってほしいです。
筆者自身も、はじめは全く興味もなく何も知りない虫でしたが、人間のエゴで1つの命を左右してしまうことを、重く実感した出来事でした……。
まとめ
今回はアゲハの幼虫から蛹、羽化に失敗したけど成虫として生きた様子について書きました。
筆者は虫に関して全くの無知で、次男が飼いたいと言い出した時も、適当に育ててみようという思いでした。
しかし、運よくさなぎになり、下調べ不足で環境があまりよろしくなかったことで羽化に失敗してしましました。
これは人災です。生命をもてあそんでしまった気持ちになりました。
このような事態を避けるために、またそうなってしまった場合の対応をまとめると↓
- 飼育をする際は当然ですが下調べをしっかり行い環境を整えてあげる
- 途中でさなぎが落ちてしまった、という場合、糸で固定するというやり方もある
- 10日~14日で羽化するので、それくらいになると特に注意して観察する
- 失敗してしまった場合、自分でえさを食べるのが難しいので手伝ってあげる
- 脱脂綿にポカリを希釈したものや、砂糖水を含ませたものを与える
といったところです。
虫に全く興味がなかった筆者でも愛着がわいてくるくらい、観察は楽しく、神秘的です。
お子様の学習のためにも、ぜひ親御さん共々、虫の成長を見守ってあげるとよいなあと感じました。と同時に、今回羽化失敗してしまったことで生命の重さを左右しているという実感があり、責任感を持つことを筆者自身が学びました。
次男以上に学びのある観察でした。
以上、筆者の『【アゲハ観察】青虫からさなぎ→羽化失敗とその後』でした。
参考にしていただけると幸いです。
ここまで読んで頂きありがとうございました!!
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